対象をめぐる透徹した眼差し。
花や樹木、畑や教会、川面や雲・・・何の変哲もない美しい風景総てがモネ(1840-1926)の眼を通すと、魔法のような輝きを帯び、「モネの世界」に変貌していく。
晩年の「睡蓮」の連作にいたっては、朧な模糊とした画面に移ろう光の反映だけが記されていった。
実在を失った実在という逆説!
もしかするとセザンヌはモネに嫉妬を覚えていたのかも知れない。
高橋朋也(三菱一号館美術館館長)−序文より抜粋−
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